太田記念美術館@原宿へ。浮世絵を観に行くのは初めて。
太田記念美術館収蔵の虎図と、パリの凱旋門近くにあるフランス国立ギメ東洋美術館に2001年に寄贈された龍図が対になっていることが判明したとかで、一対揃って公開とのこと。
墨で描かれた龍図は、雷雲の中に静かに厳かに浮かんでいるような神秘的な感じで素晴らしい。
虎図は、肉感的な感じのする虎自体も葡萄みたいな葉っぱも彩度が高くて、浮世絵を描く人(北斎)がこんな色使いもするんだというのが新鮮。
美人画は、決まりごとのように同じ顔ばかりで判別がつかない。写実という意図がないのだろう。力士画の顔はまだ個性があった。とはいえ人物画はやっぱり意図的に似せようとしている写楽がいい。面白い。メジャーを避ける性癖を持ってしても、やっぱり写楽だなあ。
幼少時の切手ブームの折に憧れていたのでぜひ観たかった「月に雁」は後期らしい。残念。
地下の手ぬぐい屋「かまわぬ」も素敵。気軽でちょっと気の効いたプレゼントに最適。