道交法改正の動きの中に自転車の車道通行禁止というネタが仕込まれそうになっていたのが、一転、車道通行の原則が確認されそうだとのこと。毎日チェックしている「
Mas Ciclismo」というサイト経由で知った。
疋田氏@ツーキニストは、自転車雑誌を読んでいれば出てくる名前だし、何をしている人かも大体知っている。その疋田氏がメルマガまでやってたのは知らなかったが、バックナンバーにリンクしてあったので読んでみた。
さすがに第一報から
3号めともなると普通のテンションに戻りつつあるようだが、
最初のはとんでもないテンションの高さで思わず引いた。「自転車レーン」ができるってんで有頂天になってようなのだが、そんなに上手いこといかないと思うんだけど。
まず、「自転車レーン」なるものが作られるとしたら、どう作られるか。
一番安上がりなのは、車道の左側に白線を一本、ピーッと引くことだ。
どうなる?
疋田氏メルマガでも言及されていたのは、(1)幼児と児童と、(2)左側通行。
(1)はいいでしょう、疋田氏言及通り、ちびっこは歩道を走らせりゃよろしい。
(2)は、とにかく教育が必要。おそらく間違いなく狭いであろう自転車レーンを逆送(順走は車と同じ)なんかされた日にゃ危なくて仕方がない。逆走して車に轢かれても自己責任(笑)ですぐらいの勢いで骨の髄まで叩き込まないとアカンですよ。
他にも問題山積み。
(3)警察官の教育
チャリで警邏中の警官はもちろん、パトカーの中から拡声器で「歩道を走りなさい」って言うんだぜ?
(4)2人乗り・無灯火・携帯しながら
(3)の左側通行と似たような問題なうえに、同時に起こり得る、っつーか逆走するような輩は平気で(4)もやるという恐ろしさ。
(5)老人
ちびっこはいいです。でもこいつらは大問題。ちんたらふらふら、なまじ自分がまだ大丈夫とか思ってやがるから性質(たち)が悪い。おまけにボケていやがったりもしやがるしボケていやがるくせにボケてねえとか言いやがるしもう最悪。
(6)ママチャリ対スポーツ車
今日は安売りでいっぱいお買い物しちゃったわウフ♪な奥様(しかも老齢)が乗るブレーキの甘いママチャリと、デブのくせにピッチピチのレーシングジャージを着てレーサー気取りの大馬鹿が乗るコルナゴだのピナレロだののカーボンバイクが、狭い自転車レーンをいっしょに走るわけですよ。
(7)駐車
「おっ、ちょっと道幅広いじゃん。…あれ、自転車レーンか…。ま、ちょっとだけならいいだろ」という輩は、自転車を趣味としない人の90%は該当するんじゃないかと絶望的観測をするのが癖です。コンビニ配送に代表されるトラックは120%でしょうね。トラックは幅が広いので、乗用車よりも迷惑です。あ、いきなりガバッとドアを開ける可能性が高いのはサンデードライバーの乗用車だから、五十歩百歩かな。
(8)覚悟のないチャリ
いま車道を走っているチャリってのは、ある程度の覚悟を持っているスポーツ車か、反射神経・注意力・体力に比較的優れたママチャリのどちらかだと思われる。でも原則チャリは車道ってことになると、ボケ老人とか携帯片手とかぼーんやり走る人とか車道を走るわけで、気がついたら車道にハミだしてたなんてのはメチャクチャありうるわけで。
んで、問題の対策としてありうるのが、隔離ですな。
ガードレールなんてのはいらない。カネかかるし、なまじガードレールなんか作ると、自転車レーンが駐輪場orゴミ置き場に早代わりするのは火を見るよりも明らか。
駐車防止のポールあるでしょ、あれを車道との間にでーっと植えればよろしい。駐車できないギリギリで、5メートル間隔でよろしかろう。
余所見してたら引っかかるから携帯は見なくなる。ヨロヨロ走ってるボケ老人も、車の切れ目を狙って追い越しできる。
ただ、ポールもガッチリ植わってると引っかかったときに思いっきり車道側にすっとぶので、当たったら根元からぐらんぐらん揺れるぐらいの感じにできるとよろしいですな。
対策として追加して欲しいことが、あと2つ。メット義務化と罰金。
ガードレールを車道との間に作るならメット義務化は不要だろうけど、ポールなら必要。
罰金は、逆送だの2人乗りだの若年層への効き目バッチリ。主婦への効き目もバッチリ。
まあボケ老人はメットは被らんのだろうし何を言っても罰金取っても無駄だろうが。
しかし自転車レーンなあ。
無理だと思うぞ。
そのときたまたま工事中の、ちょっと車道の幅の広い中堅?どころの街道の、ほんの1〜2kmぐらい作って、あとは「拡幅の際に」とか言って半世紀ぐらい先になったりすんじゃねーの?