ミッドウィークの試合。録画したのを、眠い眼を擦り擦り必死こいて観ました。。
GKは最年長なのに一番落ち着きのない男ことレーマン(Lehmann)。
DFは右から、今日は出てないセンデロス(Senderos)とお国でもコンビを組む若い若いジュルー(Djourou)、歳を食ってるのに取ったという異例さはやっぱり便利だからかギャラス(Gallas)、本来の場所じゃないけど危なげないキャプテンシウバ(Silva)、今日は左に入っているイングランド人だホイト(Hoyte)。
中盤は赤い髪が懐かしいリュングベリ(Ljungberg)、そういやまだティーンだセスク・ファブレガス(Fabregas)、さらに若いぞデニウソン(Denilson)、おっ、サイドもできるのかディアビ(Diaby)。
前線は最近勢力を伸ばすブラジル人今日も3人目の先発バティスタ(Baptista)、そしていつものフレンチ・コネクション3人目の珍しくリーグ戦で先発のアリアディエール(Aliadiere)。
アンリ(Henry)、ファンペルシ(Van Persie)、フレブ(Hleb)、トゥレ(Toure)、クリシ(Clichy)、アデバイヨール(Adebayor)、エブエ(Eboue)と7人もレギュラーがいないってどういうことよしかし。
1分、いきなりゴール前で危ない場面。ラインを作ってるのはいいけどペナルティエリアのあたりに2、3人も相手をフリーでおいとくのはちょっとヒドすぎないかい。相手が倒れたのは倒れたのであって倒したのではないね。
5分、ヴィラは、ブラックバーン(Blackburn)やボルトン(Bolton)みたいに、ボールホルダーにすぐ寄ってきてガツガツ奪いに来るようなことはしないらしい。ただ攻められたときの対処は素早くてタックルも正確。
9分、ディアビが左サイドを相手をハンドオフしつつ(相手の顔に当たったのかも)突破、ペナルティエリアの左の手前5mぐらいから、中のバティスタに折り返してそのままゴールに向かって斜めに走りこむ(バティスタを見つつ)。バティスタはその位置で右足でミドルを撃つと、走りこんでいるディアビに当たって(足元に当てた?)方向が変わってゴール。うーんオフサイドじゃないのかな? しかしディアビけっこう足元うまいなー。
15分、最近の対戦相手に比べると、やっぱりヴィラは寄せが甘いし空中戦もそんなに優勢じゃない。けっこう組み易い相手かなと思う。まあヴィラは、下位が定位置のガツガツどかーんなフットボールをするチームじゃないもんな。
17分、デニウソンが前方に出したボールをリュングベリが受けたが、トラップが大きくなった。それを追いかけるリュングベリを見たアリアディエールは前に走る。リュングベリはそのアリアディエールの前方のスペースへ。そのボールに追いついたアリアディエールだったが、左足で撃つためにチョロッと準備したために、GKと近くなりすぎてしまった。惜しい。
19分、セスクの自陣からのロングキックが相手の裏に出る。走りこむバティスタ。背後から落ちてくるハイボールのトラップが長くなりすぎてメルベリ(Mellberg)に取られる。バティスタは責められない。あれをシュートのための万全な位置に落とせるのはジダン(Zidane)とベルカンプ(Bergkamp)しか思い出せない。
21分、デニウソンの、さっきのセスクよりももっと深い位置からのロングボール。これがまた左サイドを走っていった(と思われる)アリアディエールにピタリ。敵DFを従えてペナルティエリアに侵入、ゴールに向かって一直線! と思ったら、ボールを跨いでしまってシュートを撃てず、キーパーに押さえられてしまった。ロングボールを胸で受けたのは上手かったんだけどなあ。
23分、カリュー(Carew)をジュルーが背後から倒す。自陣ペナルティエリアのほんの手前。危ない危ない。黄色。
26分、アリアディエール、今度は右サイドを突破。倒されたが。ウィングのほうがいいかもなアリアディエール。
30分、きょうは相手がラインも高く保ちつつ正面から戦いに来てることもあって、相手陣内でボールを回してじわじわ攻めるという感じではなく、隙あらば相手の裏へボールを送ってカウンター気味に攻めるという形が多い。
31分、センターライン辺りでディアビが前方のセスクにパス、相手陣内で受けたセスクはダイレクトで左サイドを走っていたアリアディエールへ。アリアディエール、ペナルティエリアの角から3m奥で中にグラウンダーの速いクロス。しかし中に走りこんだ敵に阻まれる。
そのボールの逆襲で、見事にアーセナルの裏にボールを出される。カリューが触る直前にレーマンがスライディングで外に蹴りだす。レーマン、静かに位置に戻るが、その背中が「俺ってカッコイイ」と思ってそうに見えるのは俺だけ?
38分、ピンチ。自陣右サイドで敵が裏にボールを出す。ふたりがカットしようとするが呼吸が合わずどちらもヒットせず抜けてしまう。ペナルティエリアの中で間合いを計る相手にスライディング、後ろにこぼれたボールを強烈にシュートされる。レーマンがこぼしたボールをまた撃たれるがオフサイドがあってからくも逃れる。
43分、敵陣左サイドでボールを受けたディアビ、中に中にドリブル。ペナルティアークのところにいたセスクに出し、セスクは右サイドのリュングベリへ。リュングベリはダイレクトで中にクロス、相手選手の頭にかすってアリアディエールの前に。アリアディエール、頭で叩きつけるが、跳ねすぎてゴールを超えていった。またかよー。
45分、ゴール正面でカリューにシュートを撃たれる。枠に行かなかったが。フリーで撃たれるシーンが多いよなあ。毎度のことだけど。
前半終了。互角の、なかなかいい試合。
後半開始。いきなり危ないシーンが続く。
50分、リュングベリのクロスにバティスタが合わせようとしたが枠の外へ。久しぶりに見たぞバティスタ。
54分、ピンチ。CKにレーマンが届かず、そのボールがアーセナルの選手の腹に当たってゴールの枠内へ。右のポストについていたリュングベリがすんでのところで蹴りだす。
60分、攻められてる。ロングボールとクロスに弱い様子が怖いよー。なんで失点しないのか不思議だよホント。
63分、ディアビに替えて、いい男に見えて実は顎の先が銭型警部並に割れてるロシツキ(Rosicky)。
65分、バティスタに替えて超便利屋フラミニ(Flamini)。バティスタ消えてたもんなー。
68分、ポーンというパントで裏を取られてペナルティエリア内。ハンドボールも見逃してもらえた。いやホントになんで点を取られないんだろう?
75分、リュングベリはよく動く。よく走る。かなりコンディションがよくなってきてるらしい。怪我人とサスペンションの連中が戻ってくれば、終盤に向けてかなり、いやようやく整うことになる。
81分、82分と立て続けにロシツキ得意のミドル。81分の右足のシュートは枠を捉えていなかったが、82分の左足のシュートは捉えていた。どっちでもこれだけのキックというのは素晴らしい。
90分、アリアディエールに替えてセンデロス。時間稼ぎでしょうな。そしてフォワードがいなくなりました。
92分、セスクが自陣右から相手陣左のロシツキへロングボール(こんなにアーセナルの攻撃にロングボールっていう言葉を使うのは初めてかも)。ペナルティエリアのラインに沿うように中に入ってシュート、しかし枠に飛ばず。ロシツキの枠を外すときはフカすのが多いね。
勝てました。
が、ヴィラの精度不足のおかげという感じも。
これでリヴァプール(Liverpool)を抜いて3位浮上。
ウォルコット(Walcott)は使わなかった。週末に使うつもりだろうな。
ヴェンゲル(Wenger)監督のコメント:愚訳だ。
我々はチャンピオンズリーグの敗退でとてもがっかりしていた。しかし我々は、多くの欠場者を抱えながらも、素晴らしい答えを見せたと思う。なかなか活力のあるパフォーマンスだった。
前半はいいフットボールの試合だった。後半は戦いだったが、我々はもちこたえたし、素晴らしい精神的な答えを見せられたと思う。